個人輸入代行とは？

「個人輸入代行」とは、個人が海外から商品を輸入する際に、その手続きを代行してくれるサービスのことです。

まず、「個人輸入」とは、営利目的ではなく、自分自身が使用するために海外から商品を輸入することを指します。医薬品や化粧品、健康食品など、日本では未承認の製品や、国内で買うよりも安価な製品などを海外から直接購入するケースがこれに当たります。

しかし、個人で海外のサイトから注文し、決済し、国際配送や税関手続きなどをすべて行うのは、言語の壁や手続きの複雑さから非常に手間がかかります。

そこで登場するのが「個人輸入代行」サービスです。

「個人輸入代行」が提供するサービス内容:

• 注文の代行: 海外の販売サイトでの商品の手配、決済（海外送金など）を代行します。
• 国際配送の手配: 海外の販売元から日本への発送手配を行います。
• 税関手続きのサポート: 税関での申告や関税・消費税の支払いなど、必要な手続きをサポートします。
• 自宅への配送: 最終的に商品を日本の自宅まで届けます。

「個人輸入代行」を利用する主な理由:

• 手軽さ: 複雑な海外での購入手続きや国際物流、税関手続きを専門業者に任せられるため、利用者は日本の通販サイトで買い物をする感覚で海外製品を入手できます。
• 商品の入手: 日本では未承認・未発売の医薬品や化粧品、健康食品などを入手したい場合。
• 価格: 日本で購入するよりも安価に入手したい場合。
• 処方箋不要: 日本では医師の処方箋が必要な医薬品でも、個人の自己使用目的で少量であれば、海外から個人輸入することが認められている場合があります（ただし、規制は厳しく、量や種類に制限があります）。

重要な注意点（特に医薬品の場合）：

• 最終的な輸入者は「個人」: 個人輸入代行業者を利用しても、あくまで輸入者は購入した個人本人です。輸入した商品の品質、安全性、有効性、そして輸入の合法性（薬機法や関税法など）に関する最終的な責任はすべて利用者（個人）にあります。
• 医薬品の規制: 医薬品の個人輸入には、厚生労働省が定める数量制限や使用目的の制限（自己使用のみ、他者への譲渡・転売禁止）など、厳しい規制があります。
• 品質・偽造品のリスク: 海外の販売元や製品によっては、品質が保証されない、偽造品である、不純物が混入しているなどのリスクがあります。
• 健康被害のリスク: 医師や薬剤師の診察・指導を受けずに医薬品を使用することによる健康被害のリスクがあります。
• 医薬品医療機器等法（薬機法）の遵守: 日本の法律に違反しない範囲での利用が求められます。

このように、個人輸入代行は海外の製品を手軽に入手できる便利なサービスですが、特に医薬品に関しては、その特性とリスクを十分に理解した上で、利用の判断をする必要があります。